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笠原嘉先生による小精神療法8つの定式

精神科医向けでありますが、 相談職の方にとっても参考になると思いますので、抜粋します。

(a)病人が言語的非言語的に自分を表現できるよう配慮する。

(b)基本的には非指示的(non-directive)な態度を持し、病人の心境や苦悩を「そのまま」受容し了解する努力を惜しまない。

(c)病人と協力して繰り返し問題点を整理し、彼に内的世界の再構成をうながす。しかし、治療者の人生観や価値観を押しつけない範囲で、必要に応じて日常生活上での指示、激励、医学的啓蒙を行う。

(d)治療者と病人との感情転移現象につねに留意する。

(e)深層への介入をできるだけ少なくする。

(f)症状の陽性面のうしろにかくされている陰性面(たとえば心的疲労)に留意し、その面での悪条件をできるだけ少なくする。

(g)必要とあらば神経症と思われる状態に対しても薬物の使用を躊躇しない。

(h)短期の奏功を期待せず、変化に必要な時間を十分にとる。

笠原嘉『精神科における予診・初診・初期治療』P149

これらの組み合わせから相談の時間を作れた場合は、うまくいっているという印象がありますね。まぁそういう風に書かれているのを発見するとうれしくなって「そのとおり!」と思ってしまうからかもしれませんが…(笑)。相談がうまくいかなくて、苦しいとき、この一項目でも思い出すことができれば、悪い循環へはまることをさけられるかもしれませんね。




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