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釜ヶ崎解放2017年2月22日号

釜ヶ崎日雇労働組合の広報『釜ヶ崎解放』に、釜ヶ崎の労働者の高齢化と長期化、雇用保険の締め付け、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法期限切れの問題など、今ホットな話題を盛り込んで、書きました。

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釜の仲間たち!

ようやく春のきざしを感じられるようになってきた。陽が照っているところなら体がほぐれる。仕事や暮らしの方も春になってくれればいいが、残念ながらそちらは、厳しい状況が続いている。リーマンショック以後の仕事の落ち込みは、回復することなく、もうじき10年になろうとしている。釜ヶ崎の街は高齢化が進み、日雇労働者の数も減ってきているが、野宿しなくともよい仕事と生活の保障制度を求める反失業闘争の重みは年を経るにつれ増している。

 

大阪府・市交渉に参加しよう!

日時:2月28日(火)18時半

場所:ふるさとの家

去る1月4日、大阪府・大阪市に要望書を提出した。まず、この日は回答を聴く。先の越年臨時宿泊所のふり返りを皮切りに、回を重ねて交渉していく予定だ。要望書の内容をウラ面で確認してほしい。

 

国は建設日雇労働者の社会保障を厳しく締め付ける方針か?無保険者を増やすやり方に反対しよう。

白手帳をもっている仲間は、すでにあいりん職安から、黄色の長細い紙を渡されて説明を受けていることと思う。今回の日雇雇用保険制度の運用の変更は、つまるところ、同じ飯場に当面の間継続して入っていたり、同じ業者からずっと仕事に行っていたら、白手帳をいったん取り上げる。そして一般の雇用保険に加入しろという内容だ。

確かに雇用保険法では、日雇労働者とは、「一 日々雇用される者。二 三十日以内の期間を定めて雇用される者」と定義され、「前二ヶ月連続で一八日以上同一業者に雇われた者は除く」とも書かれている。国・あいりん職安に訊ねれば、「法律どおりやっていくので」という答えが返ってくるだろう。

しかし、

(1)   仕事がある時は、なるべく働いておきたいと思うのが人情だ。2ヶ月連続で18日同一業者で働くことだってありえる。「18日超えるから休ませてくれ」とは言いにくい場合もある。だからといって、今ある仕事がずっとあるという保障がないのが、この仕事だ。

 

(2)   白手帳を取り上げられて、一般雇用保険になり、その後仕事が無くなって、飯場を出るなり、業者を離れるとなると、再び白手帳を交付してもらうことになる。その場合、一般の雇用保険をもらうことも難しいし、白手帳を改めて交付してもらってから2ヶ月は最低アブレ手当を受ける資格がなくなる。

 

そうした事情があるからこそ、今までは職安も実情に即した形で、2ヶ月連続で18日以上同一の業者で働いた場合も、「継続認可申請書」を書けば、白手帳の継続を認めてきたのである。ところが今回のアブレ手当の支給事務大幅見直しによって継続認可申請書は誰でもあと1回しか書けず、7月以後は、2ヶ月連続で18日以上、あるいは、6ヶ月間同一業者のみだと、一般雇用保険に杓子定規で切り替えるというのである。このやり方では、先の(1)(2)の理由で、日雇であれ一般であれ雇用保険の無資格者を多数発生させることになる。実情からかけはなれたやり方であり、日雇労働者切り捨てにつながる。

 

ともに反失業闘争へ!

 国は日雇労働者の数が減少しているため、施策を縮小しようとしているようだ。日雇労働者が、いないことにしたいのだ。建設日雇労働者(日雇雇用保険所持者)は、統計上全国15万程度になっている。霞が関からみたら「いない」ということと同じなのかもしれない。だが、人数が減少しようと、現場は日雇がいなければ回らない。対策を後もどりさせることがないように国に働きかけよう。

大阪では、まず府・市の担当に、国の実情を踏まえないやり方を理解してもらい、日雇労働者切り捨てを進めさせない防波堤となってもらうことがだいじだ。2月28日から始まる交渉はその取り組みのスタートとなる。もちろん高齢の仲間とともに、白手帳を活用できるぐらいの仕事出し、特掃の拡充も求めていく。

また、今年は「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」の再延長を求めて、4月国会請願行動へ立ち上がる。この法がなくなると、日雇労働者の就労対策を担当する厚生労働省職業安定局が、大都市における日雇労働者・野宿生活者の支援から遠ざかっていくことになる。「野宿せずに働いて暮らしていきたい」という、あたりまえでまっとうな声を、仲間の団結をとおして国にぶつけ、法の延長をかちとっていこう!

55歳以上の仲間は特掃登録をしておこう!

春の特掃登録は、3月は7日と14日、4月は4日・11日・18日、いずれも火曜日の午後1時~4時、西成労働福祉センターで。本人確認書類と地域で求職する労働者である証明書類がいる。そろえにくい仲間は、早めに西成労働福祉センターで相談するとうまくいく場合が多い。仲間が団結してかちとってきた就労の仕組み、今は大丈夫でも、登録だけはしておこう!

 

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