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社会問題解決のための作業ルーム

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自立と金銭管理1

脱野宿生活の支援を行うにあたり、金銭はもっとも大きな問題です。

お金がないことは、その人にとって、心理的な重圧をもたらします。

居宅保護になり、少ない生活費を、ギャンブルや浪費で失ってしまったとします。使ったのは自分自身ですが、重圧ゆえに、その結果について反省することが難しくなるのではないでしょうか。

想像してみてください。もともとが最低限の生活費=困窮状況なのですが、自己責任によって、より厳しい状況に入りこんでしまった・・ここで、自分を責めたとすると、うつ状態になりそうです。

追い詰められた生活に追い詰められた心理は、焦りとなって、さらに無謀な金銭の使用へと結びつくことが多いと思います。

生活保護を受けているものが、働かずに、酒・ギャンブルに明け暮れている、これでは血税が、自治体がと煽情に気をとられることなく、まず生活保護そのものが困窮内での滑り止めであり、いいかえれば、貧困の固定化なのだという発想をもとに考えてみてもよいのではないでしょうか。

そもそも自分自身が、一世帯12万円で暮らせるでしょうか?お祝いや香典が急に必要になったら、どうしますか?冷蔵庫が故障したら、どうしますか?好きな人ができてプレゼントしたくなったら、どうでしょう?

生活保護にかかったとしても、まだ貧困から脱したわけではありません。その問題に支援者が自覚をもって取り組んでいるか、また政治の課題として取り上げられたか。これは重要な問題ではないでしょうか?

服薬勧奨や、依存症へのケアと同じように、支援者が悩み、時間をかけ、模索しているのがお金の問題です。

この「自立と金銭管理」のカテゴリーでは、お金の問題について、日々の発見と後悔と試行を書き残して行こうと思います(のでおたのしみに!)。
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